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カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(KSHV)

1872年、ハンガリーの皮膚科医であったMoritz K. Kaposiが
皮膚に生じる多発性の色素斑性肉腫を報告した。
Kaposi M.: Idiopathisches multiples Pigmentsarkom
der Haut. Arch Dermatol Syph 4: 265-273, 1872.

以後、この病変はカポジ肉腫と呼ばれるようになった。

10年後、カポジ肉腫の培養組織からヘルペスウイルス様の粒子が
同定された。
Giraldo G, Beth E, Haguenau F.: Herpes-type virus
particles in tissue culture of Kaposi's sarcoma from
different geographic regions. J Natl Cancer Inst 49:
1509-1526, 1972
しかし、カポジ肉腫の原因ウイルスの同定には至らなかった。

カポジ肉腫の疫学的な特徴として地域的偏在性がある。
中央アフリカおよび地中海沿岸の国々で多発するということである。
この特徴から、ある種の伝染性の病原因子、恐らくは
癌ウイルスがカポジ肉腫発症に関与していることは疑われていたが、
最初のMoritz K. Kaposi報告以来、100年以上、
原因ウイルスは発見されなかった。

しかし、1994年米国コロンピア大学において、
エイズに合併したカポジ肉腫組織から
カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(KSHV)が特定された。

KSHVは8番目に発見された
ヒト・ヘルペスウイルス(human herpesvirus;HHV)であることから
ヒト・ヘルペスウイルス8型(HHV-8)とも呼ばれる。

EBVがほぼすべての健常成人に潜伏感染しているの比べ
KSHVの潜伏感染者の割合は低い。
報告によると
サハラ以南のアフリカ諸国で40-50%、
イタリア、北米では10%程度、
日本国内では4%以下である。
Fujii T, Taguchi H, Katano H, Mori S, Nakamura T,
Nojiri N, Nakajima K, Tadokoro K, Juji T, Iwamoto A.:
Seroprevalence of human herpesvirus 8 in human
immunodeficiency virus 1-positive and human immun-
odeficiency virus 1-negative populations in Japan. J
Med Virol 57:159-162, 1999.

EBV同様、KSHVは健常者に感染しても腫瘍や深刻な疾患を起こさず
潜伏感染を持続する。
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